2004年12月24日
初冬の信州へ行く
まるで太陽が降らせているかのように見える風花は、明るい陽射しの中空を舞い舞って、母の御魂は雲間から射しこむ金色の帯を伝って、遥かなる天上の楽園に旅立ってくれたでしょうか。
あれも駄目これも駄目的な経を、渡された冊子を読みながらたどたどしく唱和して終わる頃には風花も止み、夫々の人が膳に向かう時には、ガラス窓を通して背中が熱くなるほどの陽光が部屋いっぱいに広がって、腹の中から暖めた燗酒で更に汗をかいておりました。雪国では雪の降らない冬を有難がる半面、今年はどうしたんだろうと訝る思いの人々のいる事も確かです。年々降雪量も少なくなり、人口降雪機に頼っても直ぐに溶けてしまって、昔は散々雪に苦労した山国の人でも雪乞いをする始末で、その内にはスキーは北海道でしか滑れなくなってしまうとか、田中知事がゆくゆくは信州みかんを特産物として産出するようリンゴの木との接木を指示したなんて冗談ですが、100年ぐらいのスパンで考えてみると、特別大笑いする話でもありません。いつしか養蚕もなくなってしまったように、昔はリンゴも取れてたなんて話に驚く事だって考えられるのです。養蚕が無くなってもう50年、歳月は100年といえども決して遠い先ではないのであります。それにとにかく地球は温暖化の進行が急なのであります。信州の初冬の駅に降り立った時、里はもちろん見渡す限り黒い山々で、風の冷たさこそありますが、そこに一面の銀世界はありませんでした。長野でもこの辺りでは新潟の天気予報を見たほうが正確で、雪だるまマークの新潟のそれをテレビで見て、長野に着いた午後、股引まで履いてコートに身を包み、冷たい北風の洗礼を受ける事を覚悟してましたが、無風で汗ばむほどの陽気は履いた事のない股引を重く感じるほどで、ネットで知り合った友人が迎えにくる車を、敢えて日影のベンチで待ち、共通の友人である職場の温泉に訪ねたのでありました。夜になって山を降り居酒屋に飲みに出る時には雨になり、そのうちミゾレになるかと話していたのですが、いつの間にか止んでおりました。4人のうち2人はまるで下戸で、それでも一回り以上は楽に違うネット仲間ですが、楽しい時間を過ごさせてもらいました。私にとって最近滅多にない幸せな時間でありました。酒を飲まぬ2人にはやや物足りない料理だったようで申し訳ないことをしました。その夜宿泊したホテルでも趣味でクラシック音楽を奏でる知り合いの若旦那に、久しぶりと言う事でちゃっかり馳走になってしまいました。故郷は遠くにありても良いですが、近くならもっと良いなんて、私の今の環境は人恋しくなるほど孤独であったのでしょうか。今日はクリスマスイブ、信州から雪を連れて来るのは無理でしたが、寒い北風と一緒に来てしまいました。東京は雪こそありませんがようやく師走を感ずる冬になってきたようです。
Posted by adamo at 07:30│Comments(3)│TrackBack(0)
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この記事へのコメント
毎日お宅の前を通りますので、お帰りはまだかな〜、なんて思っておりました。
故郷の皆様と温かい心の交流をされたんですね。
それで気温が上昇したのではないかと思います。
札幌も今日は久方ぶりに晴れて、ポカポカの金曜日となりました。
次の金曜日はもう大晦日ですね。
少しお体をお休め下さい。
年内にまた寄らせて頂きます。
故郷の皆様と温かい心の交流をされたんですね。
それで気温が上昇したのではないかと思います。
札幌も今日は久方ぶりに晴れて、ポカポカの金曜日となりました。
次の金曜日はもう大晦日ですね。
少しお体をお休め下さい。
年内にまた寄らせて頂きます。
Posted by はまちゃん at 2004年12月24日 12:35
ネット友達と会うのも良いものですね〜多少の緊張があって...(笑
良いお年を...まだ早いですね。せめて今宵はメリークリスマス!
良いお年を...まだ早いですね。せめて今宵はメリークリスマス!
Posted by adamo at 2004年12月24日 17:11
おかえりなさい
故郷で過ごした余韻を胸に
静かなクリスマスをお過ごしですか
メリークリスマス
故郷で過ごした余韻を胸に
静かなクリスマスをお過ごしですか
メリークリスマス
Posted by ゲスト at 2004年12月24日 21:40


